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加工工場

当社群馬工場は、国内最大級の規模と設備を誇り、自動車や電子機器などの量産小サイズ部品からプラント関連の大型ロール等、様々なサイズ・形状部品のめっき加工が可能です。また環境面においては、大型排水・排気設備や、ニッケル回収技術(ReVEX®)などの最新鋭の環境設備を完備するとともに、実用化技術の拠点として、鉛フリーめっき液等、次世代環境対応型めっき液の実用化にも取り組んでおります。

群馬工場の概要

■所在地
〒370-0426  群馬県太田市世良田町3023
■設立年月日  2006年8月
■敷地面積   27,976㎡
■立地条件
◇ 鉄道・高速道路の結節エリア
◇ 地震・台風等の自然災害の少ないエリア

環境マネジメントの推進

群馬工場ではISO14001に基づいた環境マネジメントシステムを確立しています。
※ISO14001登録範囲:無電解めっきを中心とする各種表面処理の加工
登録範囲に含まれる事業所:群馬工場

排気・排水管理の強化

大型排水処理設備 (処理能力:20㎥/h)

ニッケルやリン、フッ素、窒素等、環境負荷物質をシャットアウトする最新鋭の大型排水処理設備を有しています。河川放流前の最終槽では、水質の安全の証として金魚の飼育を行っています。

大型排ガス清浄装置/スクラバー(処理能力180,000㎥/h)

大型スクラバーを6台設置し、全工場内の空気を15分で排気する能力を有しています。スクラバー内部に充填材を取り入れることで、有害物質の吸着率を大幅に向上させています。

資源のリサイクル

ReVEX®(日本カニゼン・(独)産総研共同開発 国内特許取得済)

無電解ニッケルめっき廃液からニッケルを回収するリサイクル装置を導入しています。不純物(Fe2+・Zn2+)を抽出除去した後にニッケルを抽出する2段階溶媒抽出法を採用し、また抽出助剤の開発により、抽出時間を従来の1/6に短縮しています。

環境法令規制に対応した製品

WEEE、RoHS指令対応製品として鉛フリーめっき液への全面移行を積極的に進めています。

品質管理体制

群馬工場ではISO9001の基準に則した品質管理体制を構築しています。
※ISO9001登録範囲:無電解めっきに関わる加工
 登録範囲に含まれる事業所は下記の通り
 群馬工場、本社(加工事業部)

品種別ライン管理体制

多岐にわたる高機能めっきの品質を安定させるため、生産ラインを品種毎に細分化した「プロ集団」のライン体制を導入しています。
各生産ラインは受入検査完了後、最終検査・梱包・出荷まで一元管理しており、品質の安定化のみならず納期の短縮や仕様変更依頼へのスムーズな対応等、付加価値競争力の強化が図られています。

加工工程について

  • 1.受入検査

    梱包状態、キズや打痕の有無をチェックします。注文書に基づき、詳細な作業指示を記した「作業票」を発行します。

  • 2.工程内受入検査

    「作業票」に基づき、数量や材質等の確認を行います。キズや打痕についても再度チェックします。

  • 3.準備

    ラッキング・バレル・カゴ・ハコ・スタンド等、合計200種類の治具を備えています。そのため急を要する試作等にも迅速な対応が可能です。めっき不要部にはテープ・ボルト・ゴム・チューブ等を用いてマスキングを施します。

  • 4.前処理

    めっき品質を向上させるための表面処理工程です。素材毎に、脱脂、塩酸、電解洗浄、酸化処理、5%硫酸、10%硝酸、混酸、エッチング、弗硝酸、亜鉛置換等の工程があり、それぞれの浸漬回数や浸漬時間を組み合わせる数百通りの処理工程の中から、最適な条件を選択します。

  • 5.めっき処理

    めっき液に投入し、めっき加工を行う工程です。めっきムラや異物付着を防止するための揺動装置や自動分析装置等により高品質を維持しています。めっき膜厚は、当社開発の膜厚管理システムでコントロールしています。

  • 6.後処理

    めっき加工完了後のめっき液の洗浄工程です。
    シミの原因となる洗浄水はエアガンで完全に吹き飛ばし、最終工程ではイオン交換水で洗浄します。

  • 7.熱処理

    ガス炉8基、電気炉4基を有しており、285℃以上の熱処理を行うことで、硬度と密着力を向上させています。

  • 8.最終検査

    ■膜厚
    蛍光X線やマイクロメーターを用いてめっき膜厚の検査を行います。

    ■硬度
    各皮膜と熱処理温度により保証硬度を確認します。
    ■表面粗さ
    表面粗さ計を用いてめっき前後の表面粗さの変化を確認します。

    ■外観
    キズや打痕、シミ等の有無を目視検査します。

  • 9.梱包・出荷

    厳格な最終検査に合格した製品は、入荷時と同じ荷姿で梱包し出荷します。