当社の無電解ニッケル皮膜(Nⅰ-P合金皮膜)の商品名で、無電解めっきの総称として‘カニゼンめっき’と呼ばれています。膜厚均一性、高耐蝕性、高硬度などの特性から広範囲の工業製品に使用されています。
無電解ニッケル皮膜中にサブミクロンのPTFE粒子が一様に分散した複合皮膜です。膜厚均一性や高硬度性に加えてPTFEの特徴である自己潤滑性が付加されます。主な適用目的は、摺動部への滑り性の付与、カジリ防止等。用途に応じてPTFE粒子の含有量を調整することが可能です。
Ni(ニッケル)、P(リン)、B(ホウ素:ボロン)の3元合金皮膜です。カニボロン皮膜は熱処理無しで約Hv700の硬度を持ち、靱性も兼ね備えています。そのためアルミ製の精密部品等、熱処理ができない摺動部品等に最適です。また耐衝撃、耐熱性に優れています。
無電解ニッケル皮膜中にサブミクロンのセラミック粒子(Sic)が一様に分散した複合皮膜。膜厚均一性や高硬度性に加え、セラミックの特徴として硬質クロム以上の耐磨耗性を有しています。ヤスリで削られるように激しく磨耗する摺動部品に最も適しています。
品物をめっき液中に投入すると同時に黒色皮膜を均一に形成し、時間とともに黒色皮膜を成長させることに業界で初めて成功した画期的なめっき皮膜です。 光の低反射率が要求される光学部品に最適で、NASA開発の人工衛星部品にも搭載された実績があります。その他、半導体装置や集積回路の放熱目的にも高い評価を受けています。
当社ではNi-Pや合金めっき、複合めっき等、お客様の使用用途や条件に合わせた様々なタイプの無電解めっき液の製造・販売を行っております。また年々厳しくなる環境規制に対応した各種無電解めっき液(ELV、WEEE及びRoHS指令対応)も豊富に取り揃えています。
当社では各種無電解めっき液の他、各種処理剤(前処理剤・触媒活性液・後処理剤・剥離剤)の製造・販売も行っております。
より効果的に当社のめっき液をご利用いただくための技術提案やカスタマイズ等、お客様に最適の表面処理プロセスをご提供しております。
常に最適なめっき液を保つ自動分析補給装置
1.最大5薬液の計量自動補給が可能です。(オプション含む)
2.めっきの析出速度と皮膜特性の安定に貢献します。
3.硫酸ニッケル濃度・pH・分析時の温度・めっきタンク内の温度を常に計測します。
4.運行データ・警報データを印字できます。
5.停電時でもデータは保存されます。
6.操作は扱いやすいタッチパネルです。
7.表示は見やすいLEDです。
・析出防止整流器
・データ管理システム
(通信ソフト・RS485ケーブル・RS485/RS232C変換機・RS232Cケーブル・パソコン)
・ご要望に応じて省スペースタイプの補給装置もご用意できます。
・精密電子機器ですので環境の良い場所に設置してください。
※本仕様は改良のため予告無く変更する場合があります。尚、仕様については、環境、諸条件などにより異なる場合があります。
2004年2月作成
めっき液を常時循環濾過・異物除去を行うフィルターポンプ
一般的に化学反応を利用した無電解ニッケルめっきを行う場合、薬液の温度は高温(80~95℃)の環境下で長時間の作業が行われます。
品質を考慮した場合、めっき液は常に清浄であることが重要ですが、連続生産の場合ターン数(MTO)やめっき作業が進むにつれて、めっき液中の不純物は増加していく傾向にありめっき不良の大きな要因となります。
当社のSFVPフィルターポンプは、高温下で長時間行われるめっき作業中にめっき液を常時循環させながら、めっき不良の原因となるゴミや埃などの不純物を取り除くフィルター濾過装置です。
使用している竪型ポンプは、接液部にステンレスを使用しており液漏れを防止するために特殊メカニカルシールを採用することにより、運転中は液漏れがな
く安全にご使用いただけます。
フィルターハウジング部には、ステンレスとパイレックスガラスを使用し、カートリッジフィルターの詰まりや液の状態が常時目視で確認できる様になっています。(SFVP-Ⅴ型は除く)
※濾過量は目安であり、設置条件や御使用になられる条件等により異なる場合があります。
※上記表以外にも大容量のめっき槽にも対応できるフィルター・ポンプをご用意しております。
上記以外詳細に関しましては、お手を煩わせて恐縮ですがお近くの営業所にお問い合わせ下さいますようよろしくお願いします。