PTFEの潤滑性・撥水性・非粘着性機能を付与した複合皮膜

カニフロン® (米国基本特許使用権購入済)

KANIFLON® S・A・B Type (Ni-P-PTFE)

低摩擦性であり、潤滑性・耐蝕性・熱伝導性に優れています。
電導性を有し静電防止にも効果があります。

カニフロン カニフロン カニフロン

カニフロンは、無電解ニッケル(カニゼン)皮膜中に、PTFEの微粒子を均一に分散共析させた複合めっき皮膜で、当社の技術と経験により開発したものです。共析されたPTFEの特性とその耐久性が評価され、従来にない表面処理が可能となり広い分野に使用されております。

皮膜組織と特性

  1. 自己潤滑性
    • めっき皮膜中にPTFE粒子を含有するためカジリ・焼付き防止に対して大きな効果を発揮します。
  2. 低摩擦
    • 皮膜表面ばかりでなく、膜厚方向にも潤滑性のあるPTFE粒子を均一に分散しています。
  3. 耐摩耗性・耐損傷性
    • カニフロンは樹脂やPTFEコーティングに比較して傷がつき難く、はがれたりしません。
  4. 耐蝕性
    • ピンホールがなく、つきまわりが均一です。
  5. 密着性
    • PTFEの微粒子一個一個をマトリックスが固く保持しています。また、そのマトリックスが金属であるため、素地とカニフロンの密着性は強固です。
  6. 膜厚均一性・高寸法精度
    • 母材の形状にかかわらず穴の中・パイプ・エッヂなどでも、膜厚は均一です。また任意の厚さに、正確にコントロールできます。
  7. 電導性・静電気防止効果
    • マトリックスが金属(Ni-P)であるため、静電気やホコリを嫌う半導体部分、精密機器へ使用できます。
  8. 熱伝導性
    • PTFEコーティングに比べ、優れています。
  9. 撥水・撥油性
    • 接触角はPTFEコーティングとほぼ同様です。

使用用途

クラッチ・シャフト・輸送機部品 等


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